文部科学省、生成AI活用ガイドライン改訂版を公開 - 教育現場での適正利用を促進
文部科学省、生成AI活用ガイドライン改訂版を公開
文部科学省は2025年11月7日、教育現場における生成AIの活用に関するガイドライン改訂版を公開した。今回の改訂では、ChatGPTやBardなどの生成AIツールを授業で活用する際の具体的な指針が示され、出典表示の義務化や、生成された内容の検証プロセスが明記された。
改訂版ガイドラインでは、①生成AIの適切な活用場面の明確化、②教員向けの研修プログラムの整備、③生徒の情報リテラシー教育の強化、④個人情報保護とプライバシーへの配慮、⑤著作権に関する注意事項の5つを柱としている。特に小中高校においては、AIの出力をそのまま提出物とすることを禁止し、あくまで学習補助ツールとして位置づけることが求められる。
文科省の担当者は「生成AIは教育の質を向上させる可能性を持つ一方で、適切な指導なしでは創造性や批判的思考力の低下を招く恐れもある。このガイドラインが各学校での健全な活用の一助となることを期待している」とコメントした。大学や専門学校においても、レポート作成時のAI利用に関する明確なルール策定が推奨されている。
- 記事提供
- 教育新聞
- 公開日
- 2025-11-07
- 著者
- 編集部